部屋や事務所の静かな時間に、ふとコンセントの方から「ジージー」「チリチリ」といった音が聞こえてくることはありませんか?
「虫でも入ったのかな?」と軽く考えがちですが、実はこれ、コンセント内部で小さなスパーク(火花)が発生している非常に危険な音である可能性が高いのです。
深谷市内で建物や工場を管理されている方、あるいはご自宅でこの音を聞いた方へ。
コンセントの異音は、電気設備からのSOSです。そのまま使い続けると、ある日突然発火し、取り返しのつかない事故につながる恐れがあります。この記事では、電気のプロフェッショナルがその原因と、最悪の事態を防ぐための正しい対処法を解説します。
■目次
「ジージー」音の正体とは?今すぐ確認すべき3つの原因
絶対に放置NG!異音が招く「電気火災」の恐怖
自分で直せる?DIYの危険性と法的リスク
見えない配線まで診断するプロの技術
有限会社サンワ電気が守る地域の安全と技術
まとめ:深谷市でコンセントの異音を感じたら
■「ジージー」音の正体とは?今すぐ確認すべき3つの原因

コンセントから聞こえる異音の原因は、物理的な振動ではなく、電気的な現象であることがほとんどです。主に以下の3つのケースが考えられます。
・1. トラッキング現象の前兆
最も注意が必要なのがこの現象です。コンセントとプラグの隙間にホコリがたまり、そこに湿気が加わると、電気がホコリを伝って流れようとします。これを「トラック」と言います。
この時、微小な放電が繰り返され、「ジージー」という音が発生します。この状態を放置すると、溜まったホコリが炭化して電気を通すようになり、最終的には発火して火災に至ります。冷蔵庫やテレビの裏など、長年差しっぱなしの場所で特によく起こります。
・2. 内部金属の接触不良
コンセントの差込口は、内部のバネでプラグを挟み込む構造になっています。
長年の使用でこのバネが緩んだり、内部の金属部品が劣化したりすると、プラグを挟む力が弱まります。すると、電気の通り道が不安定になり、隙間で放電(アーク放電)が起きて異音を発します。
特に、抜き差しを頻繁に行う掃除機のコンセントや、工場で使用する高出力の電気機器をつないでいる箇所で発生しやすいトラブルです。
・3. 容量オーバーによる発熱と劣化
タコ足配線などで、そのコンセントが許容できる電気容量(一般的な家庭用なら1500W)を超えて使用していませんか?
過剰な電気が流れると異常発熱し、内部の樹脂が溶けたり変形したりします。それによって部品の接触が悪くなり、異音が発生している可能性があります。
プラグを持った時に「異常に熱い」と感じる場合は、すぐに使用を中止してください。
■絶対に放置NG!異音が招く「電気火災」の恐怖

「音はするけど、電気は使えているから大丈夫だろう」
そう思って様子を見ている時間が、一番危険です。
・見えない場所で進む「炭化導電路」
コンセント内部で異音がしているとき、内部では小さな火花が飛び散っています。
これにより、コンセントの樹脂部分が徐々に黒く焦げていきます(炭化)。炭になった部分は電気を通しやすいため、ある日突然、プラス極とマイナス極が一気につながり(ショート)、爆発的なエネルギーと共に炎が噴き出すことになります。
これを「電気火災」と呼び、水で消そうとすると感電するため、非常に厄介で危険な火災となります。
・深夜や無人の時間帯が危ない
この現象の怖いところは、使用電力量に関係なく、ただ「コンセントが刺さっているだけ」で進行する場合があることです(トラッキング現象など)。
夜中、誰もいない事務所や工場の片隅でひっそりと火種が成長し、人気のない時間帯に出火するケースも少なくありません。
・「まだ使える」は間違い
一度熱を持って変形してしまったコンセントや、焦げ跡がついたコンセントは、二度と元の状態には戻りません。
音が消えたとしても、それは一時的な接触の変化に過ぎないことが多く、内部の炭化は進んでいる可能性があります。異音が一度でも聞こえたら、部品の交換が必須と考えてください。
■自分で直せる?DIYの危険性と法的リスク

インターネットで交換用のコンセント部品は数百円で売られていますが、決してご自身で交換作業をしてはいけません。
・電気工事士の資格が必要です
コンセントの交換作業は、法律(電気工事士法)により、「電気工事士」の資格を持った人しか行ってはならないと定められています。
無資格での工事は、接続不良による再発火のリスクが高いだけでなく、万が一火災が起きた際に火災保険が適用されない可能性もあります。
・感電事故の危険
壁の中を通っている電線には、100Vや200Vの電圧がかかっています。
ブレーカーを落とし忘れたり、間違った配線を触ったりすれば、強烈な感電により怪我をしたり、命に関わる事故になったりします。
また、古い建物や工場の場合、配線の被覆がボロボロになっていることもあり、プロであっても慎重に作業する部分です。安易な自己判断は避け、必ず専門業者に依頼してください。
■見えない配線まで診断するプロの技術

「コンセントの交換なんて、部品を変えるだけだろう」と思われるかもしれません。
しかし、私たち電気のプロフェッショナルが行う作業は、単なる部品交換とは異なります。なぜその場所で不具合が起きたのか、根本的な原因を探り、建物の安全をトータルで診断します。
・隠れたリスクを見つけ出す測定技術
コンセントから異音がしていた場合、そのコンセントだけでなく、つながっている配線自体が熱ダメージを受けている可能性があります。
有資格者は、「絶縁抵抗計(メガー)」など専用の測定器を使用して、目に見えない壁の中の配線が劣化していないか、電気が漏れていないか(漏電の有無)を数値で確認します。これにより、表面的な修理だけでなく、将来のトラブルも未然に防ぐことができます。
・回路全体のバランスチェック
特に工場やオフィスの古くなった建物では、増築や設備の追加を繰り返した結果、特定の回路だけに過度な負担がかかっているケースが多々あります。
「なぜかこのコンセントだけよく熱を持つ」
そのような場合、私たちは分電盤までさかのぼって調査を行い、回路の分散や専用回路の増設といった、安全で使いやすい電気環境の改善策をご提案します。これが、電気設備工事の専門業者ならではの強みです。
■有限会社サンワ電気が守る地域の安全と技術
埼玉県深谷市にある「有限会社サンワ電気」は、地域の工場・プラント・公共施設の電気設備工事や、制御盤の設計・製造を専門とする企業です。
・些細な「音」や「臭い」も見逃しません
私たちは普段、工場の巨大な機械を動かすための複雑な電気制御に携わっています。
少しの電圧変動やノイズが工場のライン停止につながる厳しい現場で技術を磨いてきました。だからこそ、コンセント一つから生じる小さな異変も見逃しません。「いつもと様子が違う」というお客様の直感を大切にし、深谷市を中心とした近隣エリアへ迅速に駆けつけます。
・確かな技術を次世代へ
電気は私たちの生活や産業になくてはならないインフラです。しかし、その安全を守る技術者は全国的に不足しています。
私たちサンワ電気は、長年培ってきた「安全を守る技術」と「お客様の困りごとを解決する心」を次の世代につないでいきたいと考えています。
https://www.sunwa-electric.com/about_us
■まとめ:深谷市でコンセントの異音を感じたら
コンセントからの「ジージー」という異音は、決して聞き流してはいけない危険なサインです。
放置すればするほど、電気火災のリスクは高まり、大切な資産や生活を脅かすことになりかねません。
・異音がしたらすぐに使用を中止し、プラグを抜く
・焦げ臭い匂いや熱がないか確認する
・自分で直そうとせず、必ず電気工事士に依頼する
・根本的な原因(漏電や容量不足)の診断も受ける
深谷市周辺で、「コンセントが変だ」「電気の調子が悪い」「古い設備を点検してほしい」といったご相談があれば、有限会社サンワ電気にお任せください。
工場や事業所の電気設備に精通したプロが、原因を特定し、安全な電気環境を取り戻します。
調査や点検のご依頼、お見積りのご相談は、以下のフォームよりお気軽にご連絡ください。

