【工場の漏電対策】設備停止や火災を防ぐために実施したい点検・予防方法

皆さん、こんにちは。

埼玉県深谷市を拠点に、工場や商業施設、公共施設などの電気設備工事を手掛けている有限会社サンワ電気です。


「工場の設備が古くなり、漏電が起きないか心配」


「ブレーカーが落ちる前に、できる対策を知りたい」


「生産ラインをできるだけ止めずに電気設備を点検したい」


このようなお悩みを抱えている工場の設備管理担当者様も多いのではないでしょうか。


工場で漏電が発生すると、ブレーカーが作動するだけでなく、生産設備の停止、感電事故、機器の故障、火災などにつながる可能性があります。


特に、工場では水分や油、粉じん、振動などの影響を受けやすく、一般的なオフィスや住宅とは異なる視点で電気設備を管理する必要があります。


漏電が起きてから原因を探すのではなく、日常的な確認と定期的な点検によって、異常を早い段階で見つけることが重要です。


この記事では、工場で漏電が起きる主な原因や、日常的に実施したい対策、専門業者へ依頼したい点検について解説します。


目次

  1. 工場で漏電対策が必要な理由
  2. 工場で漏電が発生する主な原因
  3. 工場内で実施したい日常的な漏電対策
  4. 専門業者へ依頼したい漏電点検
  5. 生産ラインを止めにくい工場の点検方法
  6. 設備の増設・移設時に確認したいポイント
  7. 漏電が疑われるときの対応
  8. 深谷市周辺の工場の漏電対策はサンワ電気へ




■工場で漏電対策が必要な理由

漏電とは、本来電気が流れるべき配線や機器の内部から、外部へ電気が漏れている状態です。


工場には多数の機械や電気設備が設置されており、一つの異常が生産全体に影響することがあります。



・生産ラインが停止する

漏電ブレーカーが作動すると、該当する回路への電気供給が停止します。


回路の構成によっては、一台の機械だけでなく、複数の設備や生産ラインが停止する可能性があります。


停止時間が長くなれば、生産計画の遅れや納期への影響も大きくなります。



・感電事故につながる

機械の金属部分や配線が損傷している場所に電気が漏れると、作業員が触れた際に感電する危険があります。


特に、水を使用する工程や湿気の多い場所では注意が必要です。


外見上は問題がない機械でも、内部の絶縁が劣化している場合があります。



・火災が発生する可能性がある

漏れた電気によって配線や周辺部材が発熱すると、火災につながるおそれがあります。


制御盤や分電盤の内部、機械の裏側、天井裏など、普段確認しにくい場所で異常が進行することもあります。



・機械や製品に影響が出る

漏電や電気設備の不具合は、機械の誤作動や停止、電子部品の故障を引き起こす可能性があります。


製造途中で設備が停止すると、加工中の製品や原材料を廃棄しなければならない場合もあります。



・復旧までに時間がかかる

工場には多数の配線や機械があるため、漏電箇所の特定に時間がかかることがあります。


設備の配置や回路の情報が整理されていない場合は、一つずつ切り分けて調査しなければなりません。


日頃から点検記録や設備情報を残しておくことが、早期復旧につながります。




■工場で漏電が発生する主な原因

工場で漏電が起きる原因は、設備の経年劣化だけではありません。


使用環境や機械の増設状況も影響します。



・配線やケーブルの経年劣化

長期間使用している配線は、熱や紫外線、振動などの影響を受け、表面を覆っている絶縁部分が劣化します。


ケーブルが硬くなっている、ひび割れている、変色している場合は注意が必要です。


見える範囲だけでなく、配管や機械の内部を通っているケーブルが傷んでいる可能性もあります。



・水分や結露の侵入

水を使用する製造工程や、洗浄作業を行う場所では、電気設備に水分が入り込む可能性があります。


また、室内外の温度差が大きい場所では、分電盤や制御盤の内部に結露が発生する場合があります。


雨漏りや配管からの水漏れが、電気設備に影響するケースにも注意が必要です。



・油や粉じんの付着

工場内で発生する油煙や金属粉、木くず、粉じんなどが、制御盤や電気機器の内部に入り込むことがあります。


汚れが蓄積すると、絶縁性能の低下や機器の放熱不良につながる可能性があります。


設備の周辺環境に合わせて、清掃や防じん対策を行うことが重要です。



・機械の振動による配線の緩み

プレス機やコンプレッサーなど、振動の大きい設備の近くでは、端子や配線の接続部分が緩む場合があります。


接続が不安定になると、発熱や異音、機器の誤作動につながる可能性があります。


振動が発生する場所では、定期的な接続状態の確認が必要です。



・ケーブルへの接触や挟み込み

フォークリフトや台車がケーブルに接触したり、機械と床の間にコードが挟まったりすると、外側からは見えにくい損傷が発生することがあります。


床を横断するケーブルは、保護カバーや配管などを使用し、直接荷重がかからないようにしましょう。



・小動物による配線の損傷

ネズミなどの小動物がケーブルをかじり、内部の導線が露出することがあります。


天井裏や倉庫、使用頻度の低い設備周辺など、人の目が届きにくい場所は特に注意が必要です。



・設備増設による配線への負担

新しい機械を導入した際に、既存の回路や分電盤へ負担が集中することがあります。


電源が確保できたとしても、既存の配線容量やブレーカー、受変電設備が新しい機械に適しているとは限りません。


設備増設時には、使用電力だけでなく、既存設備全体への影響を確認する必要があります。




■工場内で実施したい日常的な漏電対策

漏電の予防には、設備担当者による日常的な確認が役立ちます。


専門的な測定や分電盤内部の作業は電気の専門業者へ依頼し、普段は外観や使用状況の変化を確認しましょう。



・ケーブルの傷や変色を確認する

目に見える範囲で、ケーブルのひび割れ、つぶれ、変色、露出がないか確認します。


床に直接置かれているケーブルや、機械の可動部分に近いケーブルは、特に傷みやすい場所です。


異常があるケーブルをテープで補修して使い続けるのではなく、交換や配線方法の見直しを検討しましょう。



・分電盤や制御盤の周辺を整理する

分電盤や制御盤の前に荷物が置かれていると、異常時の操作や点検が遅れる可能性があります。


周囲に可燃物を置かず、扉をすぐに開けられる状態を保ちましょう。


盤の通気口を荷物やほこりでふさがないことも大切です。



・水漏れや結露を確認する

分電盤や機械の周辺に水滴がないか、配管から水が漏れていないかを確認します。


雨の日だけ床や壁が濡れる場所がある場合は、建物側の雨漏りも疑われます。


電気設備の近くで水漏れを発見した場合は、安易に触れず、設備担当者や専門業者へ連絡してください。



・焦げ臭さや異音を見逃さない

電気設備の異常は、停止する前に臭いや音として現れる場合があります。


焦げた臭い、ジジジという音、普段とは異なる機械音などがある場合は、発生場所と時間を記録しましょう。


いつもと違う変化を現場で共有できる仕組みを作ることも重要です。



・ブレーカーが落ちた記録を残す

ブレーカーが落ちた場合は、次の情報を記録しておきましょう。

  • 発生した日時
  • 稼働していた機械
  • 作業内容
  • 天候や室温
  • 落ちたブレーカーの場所
  • 復旧までに行った操作
  • 同じ症状が過去にもあったか


記録を残すことで、特定の機械や時間帯、天候との関係を確認しやすくなります。



・清掃時に電気設備へ水をかけない

工場内を清掃する際、高圧洗浄機やホースの水がコンセント、配線、制御盤などにかからないよう注意しましょう。


防水仕様に見える設備でも、経年劣化によって密閉性が低下している可能性があります。


清掃方法や設備の防水性能について不明な場合は、事前に確認してください。




■専門業者へ依頼したい漏電点検

目視だけでは、配線や機械内部の絶縁状態を正確に判断できません。


漏電を予防するためには、専門業者による測定や点検を定期的に実施することが重要です。



・絶縁抵抗測定

絶縁抵抗測定では、配線や電気機器の絶縁状態を確認します。


絶縁性能が低下している回路を早期に発見できれば、漏電や設備停止が起きる前に修理や交換を検討できます。


測定する設備によっては電源を停止する必要があるため、工場の稼働予定を踏まえて点検計画を立てましょう。



・漏れ電流の測定

専用の測定器を使用し、電気が本来の回路以外へ漏れていないかを確認します。


設備を稼働させた状態で調査できる場合もありますが、設備構成や症状によって適切な方法は異なります。


一時的な測定だけで原因が判断できない場合は、時間帯や設備の稼働状況を変えながら調査することもあります。



・分電盤・ブレーカーの点検

分電盤やブレーカーについて、変色、焦げ跡、異音、端子の緩み、部品の劣化などを確認します。


外側に異常が見られなくても、内部で接続部分が発熱している可能性があります。


分電盤を開けて行う点検は危険を伴うため、専門業者へ依頼してください。



・配線端子や接続部分の確認

機械の振動や温度変化によって、配線の接続部分が緩むことがあります。


端子の緩みは、発熱や設備の誤作動につながる可能性があるため、必要に応じて増し締めや部品交換を行います。



・接地設備の確認

接地は、漏れた電気を安全に地面へ逃がし、感電などのリスクを抑えるための重要な設備です。


接地線が外れている、腐食している、適切に接続されていない場合は、十分に機能しない可能性があります。


機械の入れ替えや移設を行った際にも、接地状態を確認しましょう。



・高圧受変電設備の点検

キュービクルなどの高圧受変電設備は、工場全体への電気供給を支える重要な設備です。


設備の劣化や異常を放置すると、広範囲の停電や長時間の設備停止につながる可能性があります。


法令や保安規程に基づく点検に加え、設備の使用年数や負荷状況に応じた修繕計画を立てることが大切です。


サンワ電気の仕事や働き方に少しでも興味をお持ちの方は、まずは募集内容をご覧ください。

サンワ電気の採用情報を見る




■生産ラインを止めにくい工場の点検方法

工場では、生産への影響を理由に電気設備の点検を先送りしてしまうことがあります。


しかし、異常を放置して突然設備が停止すると、計画的な点検よりも復旧に時間がかかる可能性があります。



・工場の稼働予定に合わせて計画する

休日や設備の切り替え時間、定期修繕期間などを利用し、停止が必要な点検を計画します。


すべての設備を一度に点検するのが難しい場合は、回路やエリアごとに分けて進める方法もあります。



・稼働中にできる調査を組み合わせる

漏れ電流の測定や外観確認など、設備を稼働させた状態で実施できる調査もあります。


ただし、稼働中の測定だけですべての異常を判断できるとは限りません。


必要に応じて、停止を伴う詳しい点検と組み合わせることが重要です。



・優先順位を付けて点検する

次のような設備は、優先的な点検を検討しましょう。

  • 長期間使用している設備
  • 水分や油、粉じんの影響を受けやすい設備
  • 過去にブレーカーが落ちた回路
  • 異音や焦げ臭さが発生した設備
  • 振動が大きい機械
  • 生産停止時の影響が大きい設備


設備の重要度と異常が起きる可能性を整理することで、限られた時間や予算の中でも点検を進めやすくなります。




■設備の増設・移設時に確認したいポイント

新しい機械を導入する際は、コンセントや電源を用意するだけでは不十分です。


既存の電気設備が、新しい機械の負荷に対応できるかを確認する必要があります。



・電源容量

新しい機械の消費電力や始動時の電流を確認し、既存の受電設備や分電盤に余裕があるかを調べます。


通常運転時の電力だけでなく、複数の機械が同時に稼働した場合も想定しましょう。



・ブレーカーと配線

機械に適した容量のブレーカーと配線が使用されているかを確認します。


既存の回路へ安易に接続すると、配線への負担が増え、ブレーカーの作動や発熱につながる可能性があります。



・接地

新しい機械に必要な接地が確保されているかを確認します。


移設時に接地線の接続を忘れたり、仮設状態のまま使用したりしないよう注意が必要です。



・設置環境

水分、油、粉じん、高温、振動など、機械を設置する場所の環境も確認します。


環境に合った配線器具や盤、防水・防じん対策を選ぶことで、漏電のリスクを抑えられます。



・図面や設備情報の更新

設備を増設・移設した後は、分電盤の回路表示や電気図面、設備台帳などを更新しましょう。


情報が古いままでは、トラブル発生時にどのブレーカーを切ればよいか分からず、原因調査に時間がかかります。


設備の状態や必要な点検内容がまだ整理できていない場合でも問題ありません。まずは現在のお困りごとをお聞かせください。

サンワ電気へ問い合わせる




■漏電が疑われるときの対応

漏電ブレーカーが落ちた場合や、設備から異音・焦げ臭さが発生した場合は、慌てて何度もブレーカーを入れ直さないでください。


漏電の原因が解消されていなければ、再びブレーカーが作動する可能性があります。



・異常が起きた設備を確認する

安全な場所から、どの機械やエリアで異常が発生したかを確認します。


煙や火花、異常な発熱がある場合は設備に近づかず、社内の緊急手順に従って対応してください。



・無理に復旧させない

生産を再開するために、漏電ブレーカーを固定したり、安全装置を無効にしたりしてはいけません。


ブレーカーが作動した理由を確認し、原因を取り除いてから復旧する必要があります。



・状況を記録する

発生時間、稼働設備、作業内容、ブレーカーの位置などを記録し、電気工事業者へ伝えます。


異常が一時的に収まった場合でも、原因が残っている可能性があるため、点検を検討しましょう。




■深谷市周辺の工場の漏電対策はサンワ電気へ

工場の漏電対策では、配線や機械の劣化だけでなく、水分、油、粉じん、振動、設備増設による負荷など、工場ごとの環境を踏まえて確認する必要があります。


日常的には、ケーブルの傷、焦げ臭さ、異音、水漏れなどの変化を確認し、ブレーカーが落ちた際には記録を残しましょう。


一方、絶縁抵抗測定や漏れ電流の測定、分電盤内部の点検などは、専門的な知識や測定器が必要です。


有限会社サンワ電気では、埼玉県深谷市を拠点に、工場の電気設備工事、配線工事、分電盤、高圧受変電設備、空調設備工事などに対応しています。


高所作業車やユニック車、バックホーなどの設備も自社で保有しているため、電気工事だけでなく、現場の状況に応じた幅広いご相談が可能です。


「まだブレーカーは落ちていないが、設備の老朽化が気になる」


「機械を増設する前に、電気容量を確認したい」


「工場の稼働への影響を抑えながら点検したい」


このような段階でもご相談いただけます。


漏電による突然の設備停止や事故を防ぐためにも、気になる症状や設備の不安がありましたら、有限会社サンワ電気までお問い合わせください。